雪山の服装(八ヶ岳編)

八ヶ岳や入笠山、霧ヶ峰などで雪山登山やスノーシューを楽しんでいただく服装の例をご紹介します。

八ヶ岳・周辺の雪山に向いた服装

八ヶ岳の雪山の服装

オーバージャケット、オーバーズボンはお持ちであれば万全ですが、私がご案内する北八ヶ岳ではなくても大丈夫(レインウェアで代用)な場合もあります。

オーバージャケット

レイヤリング

レイヤリングとはウェアを重ね着することです。効果的な重ね着をすることにより、冬でも快適な山行を楽しむことができます。以下、レイヤリングの簡単な説明と例を示します。

上のレイヤリング

よくいわれるのが下の図にあるようなベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーからなる三層の重ね着です。

八ヶ岳雪山レイヤリング

以下、レイヤリング時のポイントです。

下のレイヤリング

こちらは下のレイヤリングです。

雪山レイヤリング下

冬用の裏地付きの保温性のあるパンツまたはオーバーズボン。天候にもよりますが、冬用のパンツでも撥水性のあるものは、少々雪が降る時でも濡れないため利用できます。
北八ヶ岳の日帰り山行ではオーバーズボン、入笠山や霧ヶ峰では冬用のパンツでもよいかと思います。ただし、雪の上にすわるような場合はオーバーズボンがいいです。

雪山レイヤリング下

気温が低い場合は、オーバーズボンの下に中間着としてフリース素材のパンツなどをはきます。あまり厚手のものをはくと全体的にきつくなったり、膝が曲げにくくなるため注意してください。

冬でも1月から2月初旬頃と3月では気温も変わってきます。細かなところは八ヶ岳登山の服装も参照してください。

手袋

八ヶ岳雪山の手袋

手袋は雪に触れたりして濡れやすいものです。ウールなどの手袋の上にオーバーグローブを重ねるのが使いやすいと思います。指先は特に冷えやすいところですし、八ヶ岳はかなり気温が低くなりますので、暖かいものをご用意ください。

実は手袋はいろいろな組み合わせが可能な分、服に比べると選び方が悩ましいと思っています。何度か雪の山を経験され、登る山や自分に合った手袋を見つけてみてください。
以下、いくつか組み合わせ例を挙げます。

・ウール手袋 + オーバーグローブ(5本指)
ウールは暖かく、5本指のオーバーグローブをつけるので操作性も悪くはありません。暑ければウールの手袋単独で使えます。ウール手袋は薄手+厚手と2つ重ねてもよいかと思います。

・ウール手袋 + オーバーグローブ(ミトンタイプ)
暖かさを重視するのであればいい組み合わせです。この場合も、ウール手袋は薄手+厚手と2つ重ねてもよいかと思います。

・インナー・アウター一体型
インナーとアウターがマジックテープなどでくっつけることができる手袋で、基本的にセットで使います。セットで使うよう設計されているため、操作性がよく、細かいことをするのに向いています。