この秋 八ヶ岳にチャレンジ!
この秋は八ヶ岳や周辺の山々の自然を体験してみませんか?
お一人で、ご家族で、あるいは仲間と一緒に、ぜひ始めてみてください。
秋の八ヶ岳の楽しみ方
登山を何度か経験するとやはりアルプスなどの高い山に登ってみたくなります。八ヶ岳はアルプスとは名前がついていませんが、2,500m~2,900mほどの山々が連なる山域で
そこから見る絶景はすばらしいの一言です。八ヶ岳は標高が高い山であるにも関わらず、アクセスの良さや登山道が多いこともあり、実は登山初心者の方でも挑戦しやすく、安全に楽しめる山なのです。
秋の登山は注意する点もありますが、八ヶ岳を楽しむにはよい季節です。秋の八ヶ岳の見どころをご紹介します。
葉が色づき秋の気配を感じる
夏は高山植物の宝庫として楽しませてくれる八ヶ岳ですが、稜線上の花も8月いっぱいでほぼ終わります。かわって9月上旬にはウラシマツツジやミヤマダイコンソウなどの葉が赤くなり、山の上はもう秋なんだなと感じることができます。
秋は実を楽しもう
夏、花を咲かせた高山植物も9月に入ると実がつきます。花の時期とは違う様子を楽しむことができます。
紅葉
秋は紅葉の季節。八ヶ岳の紅葉はわりと地味です。それは針葉樹が大半を占めているため紅葉する木が少ないからです。でも針葉樹の間にポツンポツンと色が染まっているのもまたいいものです。おすすめは池とともに楽しむ紅葉です。
すっきりした展望
秋はすっきり晴れる日も多く、遠くの山々まで見渡すことができます。この時期ならではの楽しみです。
秋の八ヶ岳登山の注意点
平地はまだ残暑が厳しくても山の上は季節が急激に進んでいます。天候、装備などに気をつけ安全な登山を心掛けてください。
■一日の気温差が大きい
秋は一日の気温差が大きくなります。日中は夏と同様の暑さかと思えば、朝晩はぐんと涼しくなります。朝早い時間の行動時には上に1枚着るものがあると便利です。
歩いていると暑くなるので薄手のものが使いやすいと思います。
また、15時を過ぎると急激に気温は下がってきます。早めに下山あるいは目的地に到着できるような余裕のある計画をたてましょう。
■寒さや雪に対する備えも必要です
八ヶ岳は9月下旬には氷が張るような日も出てきます。また例年、初冠雪は10月中旬~下旬です。手袋や場合によってはスパッツなどを準備してください。
また、気温が低い時の雨は体温を奪い、低体温症になる可能性もあります。特に稜線上では風もあるため、雨の日の行動にはお気をつけください。
■山小屋の営業期間にご注意ください
八ヶ岳の山小屋は通年営業のところも多いですが、通年営業しない山小屋は11月初め頃に営業を終了します。やっと山小屋に着いたら閉まっていたということがないように事前にご確認ください。
初めての八ヶ岳 おすすめの山
北横岳(日帰り)
北横岳(南峰)からの展望。
当クラブ一番人気の山。
ロープウェイを利用できることが最大の特徴。ロープウェイを下りるとそこはもう標高2,230m。北横岳は標高2,480mなので標高差にして250m、1時間30分ほどの登りです。
もちろん当クラブではゆっくり歩くので、それほどきつくもなくあっという間に到着してしまったというご感想もよくいただきます。山頂からは2,500m級の山ならではの展望が広がります。
6才のお子様のいらっしゃるご家族もご案内したことがあり、ご家族でも楽しめる山です。
近くにある縞枯山や茶臼山も同様にロープウェイを利用して日帰りで登ることができる山です。
蓼科山(日帰り)
大きな岩がごろごろする蓼科山の登り。
蓼科山も当クラブでは北横岳と並んで人気の山です。
蓼科山へ登るルートはいくつかありますが、最短コースである七合目登山口から往復するコースがおすすめです。
前半は針葉樹の森歩きが中心。そして蓼科山荘からの後半は大きな岩がごろごろしたところを登ってきます。そして下からは想像もできないようなだだっ広い山頂。もちろん360度の大展望です。
登山口からの標高差は600mほど。少し登りがいがありますが、変化もあり楽しめる山です。
天狗岳(1泊2日)
すりばち池と東天狗、西天狗。
初めての山小屋泊に挑戦される方におすすめの山です。山小屋泊のコースで一番人気です。
2日間の行程のバランスが良く、登山初心者の方でも無理なく2日間の行程を楽しむことができます。天狗岳は樹林帯に覆われコケが広がる北八ヶ岳らしさ、森林限界を超える岩場歩きと楽しめる幅が広いのが特徴です。
また、黒百合ヒュッテは雰囲気のある小屋で、トイレがきれいで、落ち着ける山小屋ということが魅力です。ぜひ山小屋で1日の移り変わり(夕方、夜の星空、ご来光)を楽しんでみませんか。