北岳 (南アルプス)
北岳の魅力
北岳(3,193m)は南アルプスにある日本第二位の高峰で、間ノ岳(3,189m)、農鳥岳(2,780m)とあわせて白峰(白根)三山と呼ばれています。
「どっしりした登りがいのある山」というのが北岳で感じることです。登山口の広河原から山頂までは標高差およそ1,700mというきつい登りです。広河原へはバスでしか入ることができず、 そのバスの時間などを考慮しながら登山の計画を立てるということになります。こうした難関はありますが、それだけに山頂に着いた時の感動は大きいものです。
北岳は高山植物の宝庫でもあり、稜線上の高山植物だけでなく、大樺沢から右俣にかけては亜高山帯の花も多く、まさに花の山です。こうした花が登山の疲れを吹き飛ばしてくれることでしょう。また、運がよければライチョウやオコジョのかわいらしい姿を見ることができます。
おすすめコース
初心者向け1泊2日コース
【1日目】
広河原・・(2'30)・・二俣・・(2'30)・・小太郎尾根稜線・・(0'30)・・北岳肩の小屋
(コースタイム 5'30)
【2日目】
肩の小屋・・(0'50)・・北岳・・(0'40)・・肩の小屋・・(1'50)・・白根御池小屋・・(1'50)・・広河原
(コースタイム 5'10)
日数や体力などによっていろいろなコースをとることができますが、高低差が大きいので山中の山小屋で1泊するコースで考えましょう。 大樺沢の右俣コースは開けて展望のよい箇所もあるのに加え、お花畑もあるので楽しめるコースとしておすすめです。
のんびり2泊3日コース
【1日目】
広河原・・(3'05)・・白根御池小屋(コースタイム 3'05)
【2日目】
白根御池小屋・・(0'30)・・大樺沢二俣・・(2'30)・・小太郎尾根分岐・・(0'30)・・北岳肩の小屋・・(0'50)・・北岳・・(0'40)・・北岳肩の小屋
(コースタイム 5'00)
【3日目】
北岳肩の小屋・・(1'50)・・二俣・・(2'00)・・広河原
(コースタイム 3'50)
大樺沢の左俣コースは八本歯のコル周辺にハシゴや急な岩場の登降があるため、やや難しいコースになります。また雪渓の雪の量や状態によっては左俣コースが通行止めになることもあります。
右俣コースを登るのが無難な登り方です
初日は短めのコースなので、1日目少しゆっくり出発することができます。また北岳往復は2日目か3日目天気がよい方に行くことができます。
北岳の様子
広河原付近からこれから登る北岳が見えます。
大樺沢の雪渓の末端部。雪渓近くは冷気を感じ気持ちよく登ることができます。
大樺沢二俣から右俣コース方面の眺め。
右俣コースの途中から稜線を眺める。
稜線に出ると仙丈ヶ岳が大きく見えます。
稜線の先には北岳山頂が見えます。
北岳肩の小屋です。山頂はだいぶん近くなりました。標高3,000mまで登ってきました。
北岳山頂のすぐ手前付近。岩場を登っていきます。
北岳肩の小屋から見るご来光。鳳凰三山の上から日が昇ります。