天狗岳(八ヶ岳)

天狗岳の魅力

天狗岳は東天狗(2,640m)、西天狗(2,646m)の2つの山頂からなる山です。北八ヶ岳の最高峰で、樹林帯の多い北八ヶ岳においては森林限界を超える山です。三角点は西天狗にあります。

八ヶ岳の中心あたりに位置するため、北八ヶ岳、南八ヶ岳両方の展望がよいのがいいところだと思います。
北八ヶ岳方面は手前に大きく見える中山、遠くには茶臼山や北横岳、蓼科山など全体的になだらかな地形を見ることができます。
南八ヶ岳方面は緑と白い岩が特徴的な根石岳、迫力のある爆裂火口が見える硫黄岳、ボコっとした岩峰の赤岳、阿弥陀岳など個性のある山々を見ることができます。

渋の湯や唐沢鉱泉から登る登山道にはコケがきれいな場所があります。シラビソを中心とした八ヶ岳らしいコケが一面に広がる樹林帯、森林限界を超える展望を楽しみながらの登りや岩場のルート、夏の高山植物など八ヶ岳の魅力が凝縮されたようなコースであり、登山初心者の方でも登りやすい山です。

また、天狗岳へは多くの登山道があります。東側の渋の湯や唐沢鉱泉、西側の稲子湯から登ることが多いですが、赤岳方面や麦草峠方面からの縦走も魅力です。
日帰りでも1泊2日でもよし、天狗岳のみでも周辺の山を合わせて登るもよし、体力や時間に合わせていろいろな行程を組むことができ、それぞれの人が楽しめるのが魅力の一つです。

おすすめコース

【1日目】
渋の湯・・(1'30)・・唐沢鉱泉分岐・・(1'00)・・黒百合ヒュッテ
(コースタイム 2'30)
【2日目】
黒百合ヒュッテ・・(1'30)・・東天狗・・(0'20)・・西天狗・・(0'20)・・東天狗・・(1'00)・・黒百合ヒュッテ・・(0'45)・・唐沢鉱泉分岐・・(1'00)・・渋の湯
(コースタイム 4'55)

渋の湯までバスがありますので、渋の湯から登る人が多いです。健脚な方は日帰りも可能ですが、黒百合ヒュッテに宿泊し2日間でのんびり登るのがおすすめ。
時間に余裕があれば中山を往復したり、高見石を経由してもよいでしょう。

登山プランはこちら
天狗岳登山地図

天狗岳コース紹介

出発地点の渋の湯

出発地点の渋の湯。バスは渋御殿湯の前(終点)で降ります。トイレは道路を少し戻った駐車場のわきにあります。また、橋を渡る手前に登山届提出用のポストがあります。

黒百合平までの登り

コケのきれいな道を登ります。

渋の湯、唐沢鉱泉分岐

唐沢鉱泉への分岐。休憩するのによいところです。

黒百合ヒュッテ

人気の黒百合ヒュッテ。ここに宿泊して2日行程でのんびり登りましょう。

天狗の奥庭への分岐

中山峠からしばらく登ると黒百合ヒュッテからのもう一つの登山道と合流。

東天狗から北八ヶ岳方面の展望

東天狗に到着。北八ヶ岳方面の展望。手前には大きく見える中山、奥には茶臼山、北横岳、蓼科山が見えます。

東天狗から見る西天狗

東天狗から見た西天狗。

天狗の奥庭

この一帯は天狗の奥庭と呼ばれ、大きな岩がごろごろしている庭園風のところです。なだらかな地形で道が何本かわかれているような箇所があるため、ガスがかかった時には注意してください。

すりばち池付近

すりばち池付近。

すりばち池と天狗岳

すりばち池越しに見る天狗岳。

根石岳から見る天狗岳

(参考)根石岳から見た東天狗。ここから見る天狗岳は、また雰囲気が違った感じで八ヶ岳の中でも好きな景色の一つです。