権現岳(八ヶ岳)
権現岳の魅力
権現岳は(2,715m)は、赤岳や阿弥陀岳などと同じように岩場の険しい山ですが、近くで見ると特に尖った様子がよくわかります。 赤岳や阿弥陀岳のようにどっしりした山容ではないですが、尖った見た目の格好良さでは個人的に八ヶ岳No.1ではないかと思います。
また、位置的に少し奥まったところにあるため秘境のイメージがあります。天女山から直接山頂へ向かうルートがありますが、三ツ頭を超えて登りで5時間ほどもかかる長い道です。また、南側からは編笠山や西岳を超えて行く必要がありますし、北側は赤岳からの険しい縦走路です。
この奥まった感じはそのまま展望に繋がります。東側は三ツ頭の先に富士山や奥秩父の山並み、南側は編笠山と比較的近くに見える南アルプス、そして北側はキレットの先に赤岳や阿弥陀岳、横岳などの八ヶ岳中心部という展望が広がります。
機会がありましたら権現小屋での宿泊をご体験ください。すばらしい場所にある山小屋です。
西岳から見る権現岳。ここから見る権現岳はかなり尖っています。
おすすめコース
1泊して編笠山と権現岳を一緒に登るコースをおすすめします。
【1日目】
観音平・・(2'00)・・押手川・・(1'30)・・編笠山・・(0'20)・・青年小屋
(コースタイム 3'50)
【2日目】
青年小屋・・(1'30)・・権現岳・・(1'10)・・青年小屋・・(巻道 1'10)・・押手川・・(1'30)・・観音平
(コースタイム 5'20)
観音平へは公共の交通機関はありません。車を利用するかJR小淵沢駅からタクシーを利用します。
権現岳コース紹介
観音平~青年小屋間は編笠山をご参照ください。
青年小屋から権現岳方面の登山道を少し登ると開けたところに出ます。編笠山が大きく見えます。
のろし場。開けて休憩にいいところです。
急な岩場の登りに入ります。
片側が切れ落ちたクサリ場を通過。
尖ったギボシを巻いていくように登っていきます。右奥の方が権現岳山頂です。
ギボシ付近から見る権現岳山頂と権現小屋。
赤岳への縦走路分岐から見る権現岳山頂。
赤岳へと続く縦走路。
【参考】御嶽山に沈む夕日。権現小屋に泊まるとこんな景色も見ることができます。